連携の是非については検証すべき課題
WordPressでブログを立ち上げる際に「何を投稿するのか?」検討しました。
『食べログ』については、過去5~6年投稿しており、ブログと連携しているレビュアーが大勢いることも知っていたので、初期的には食事ネタを中心にブログに投稿し、これを『食べログ』に連携できないか考えました。
一般的には、先にブログが開設されて、後から『食べログ』に連携する場合がほとんどで、有名なブロガーの方々も含めて結構な数のブログが『食べログ』連携されていますが、自分の場合は『食べログ』が先行してあとからブログを立ち上げるという逆の順序になります。
『食べログ』連携が「あり」か「なし」か?の是非については未知のことが多く、検証していきたいと思います。
まずは、連携した場合のメリットとデメリットの整理~検討してみます。「食べログ␣ブログ␣ 連携」で検索すると、一部には連携に関して否定的な意見も出てきます。
『食べログ』連携時のメリット
『食べログ』のヘルプページには以下の記載があります。
『食べログ』とのリンクによる「アクセス数UP!」
「ブログのアクセス数UP!」が実現できれば確かにメリットになります。
「アクセス数UP!」の根拠は『食べログ』からブログへのリンクの設置(ブログ側からは「被リンク」)ですが、実際にどこにリンクが設置されるのでしょうか?
『食べログ』側でブログに関して表示されるのはプロフィール・ページと投稿記事の最下段の2か所、ブログ側にはHTMLタグを張り、『食べログ』に「外部リンク」することになります。
プロフィール・ページ
プロフィール・ページを開くと、右側に「ブログ」の紹介ボックスが表示され、タイトルをクリックすることでブログにリンクします。
投稿記事の最下段
投稿記事をクリックすると一番下に記事URLが表示されリンクされます。
『食べログ』のプロフィール・ページや投稿記事最下段からブログへのリンクは、いずれも簡単にクリックする場所ではないので、よほど興味を持った方以外はクリックしてくれそうもない印象です。
投稿記事中に自分でリンクを設定
投稿記事を書く際に、「食べログ 記法」というものがあり、記事中にこの記法を使って任意のサイトにリンクを貼ることができます。
書式 | 結果 | 説明 | ||
[a:https://tabelog.com/] | https://tabelog.com/ | 指定のURLにリンクします。 | ||
[a:https://tabelog.com/, 食べログ] | 食べログ | 指定のURLに、カンマ区切りの後に指定された文字列でリンクします。 |
また「食べログ matome(まとめ)」を投稿するのであれば、「パーツを追加」の機能の中に「リンク」があるので、任意のサイトにリンクを貼ることができます。
ブログから『食べログ』への外部リンク
『食べログ』へ連携する場合、「ブログ記事に貼りつけるHTMLタグ」を生成して、ブログに貼りつけるため、必然的にブログから『食べログ』への外部リンクを貼ることになります。
ブログで気になったお店がある読者は、クリックすると『食べログ』のページにリンクされます。
『食べログ』ブログランキング
『食べログ』にはブログランキングがあり、ブログからの、週間IN/OUT、月間INがカウントされ順位付けされます。人気ブログで上位であればこのページからの「被リンク」が期待できるかもしれません。
但し、個人的にはこのページはランキングに参加していて上位を狙うブロガーしか見ないと思います。
1ページ目で49位まで表示されますが、もの凄くロングテール状態なので2ページ目以降でクリックされることは稀でしょう。
「ブログランキングに今すぐ参加!」ボタンを押してURLなどのブログ情報を設定するだけで参加することが可能です。但し、「グルメとは関係ないブログ、またはカウントに不正があると管理人が判断した場合、予告なくランキングから除外させて頂きます。」と記載されています。
『食べログ』に自分のグルメデータベースが!
ブログと連携していなくても『食べログ』会員であれば誰でも実現できます。
グルメ仲間が増やせる!
メリットを感じる人もいるのかもしれませんが….
『食べログ』連携時のデメリット
SEOにおける「重複コンテンツ問題」
これが『食べログ』連携時の最も重要な懸念点です。
Googleは「低品質なサイトのランキングを下げる」としており、「低品質なサイト」という定義の中にコピーして作られたサイト、つまり重複コンテンツが該当します。
Googleの「上級者向けSEO」解説ページにも重複コンテンツの作成を避けるという記事があります。
ブログから『食べログ』への連携は事実上コピーコンテンツの作成と同じため、Googleからブログが「低品質なサイト」と見なされる可能性があります。
ブログ運営者自ら進んでコンテンツを『食べログ』に提供しているので、投稿のオリジナリティを維持するためには、『食べログ』連携後にリライトすることくらいしか対策がありません。
著作権の利用許諾
『食べログ利用規約』には以下の記載があります。
自分のブログの投稿記事の著作権はもちろん自分自身にありますが、『食べログ』を利用した時点で『食べログ利用規約』に同意していることになり、『食べログ』に対して著作権の利用許諾をしています。(著作権の譲渡ではありません)
投稿記事内容の制約
『食べログ』は、運営目的が明確なので投稿内容に制約があります。口コミガイドラインには、
お店と直接関係ない文章が大半をしめるようなもの
と記載されており。基本は「お店で実際にお食事されたユーザーによる主観的な感想や評価をご提供」
する場なので、それ以外の記載はできません。『食べログ』には「日記」の機能もありますが、ブログから「日記」に連携はできません。
連携するのであれば、『食べログ』のガイドラインに則った投稿だけを連携することで、ブログと『食べログ』が両立します。
通常投稿より手間がかかる
以下にWordpressブログから『食べログ』への連携を紹介していますが、『食べログ』のみに投稿するよりも手間がかかります。具体的には、HTMLタグの生成~貼りつけ、投稿内容や写真の修正などが発生します。
【ブログのアクセス数UP!】vs.【重複コンテンツ問題によるランキング低下】
上記のメリット・デメリットを踏まえると、重要なポイントは、【ブログのアクセス数UP!】vs.【重複コンテンツ問題によるランキング低下】だと理解しました。
『食べログ』連携した上で何が起きるか、「Google Analytics」や「Google Search Console」を使いながら、今後検証していきたいと思います。
…でもやったことないのにホントに検証できるのか?(笑)
『食べログ』との具体的な連携方法は?
以下の連携方法は、『食べログ』の会員登録が完了しており、Wordpressから投稿記事を連携する場合の説明です。投稿記事を連携するためには、個別の投稿ごとにHTMLタグを貼るなどの作業が必要になります。
食べログで投稿するお店を探す
『食べログ』にログインした状態で、口コミを投稿するお店を探します。
お店のページで「投稿」ボタンのプルダウンから「ブログから投稿(追加)」をクリックします。
(初回投稿時と2回目以降で少し表示が異なります。)
投稿用タグを生成
WordPressはトラックバック非対応になるので、「ブログからの口コミ投稿」ページが表示されたら、画面上部にある「トラックバック非対応ブログをご利用の方はこちら」をクリックします。
トラックバック対応の画面のまま STEP1からSTEP3まで入力してから、非対応の案内に気付き「こちら」をクリックすると一部については再入力することになります。
お店の点数などを入力する
「投稿の種類」を選択した後に、「点数」と「訪問日」を入力します。
投稿用タグを生成~ブログに貼り付けて投稿~『食べログ』に投稿
ブログの表示位置を選んでHTMLタグを生成し、ブログに貼りつけて投稿(公開)します。
投稿したブログのURLを「ブログ記事URL」に貼り付けて、最下段の「同意して投稿」ボタンをクリックします。
『食べログ』投稿の修正
ブログから『食べログ』に取り込んだ投稿は、「重複コンテンツ」の回避策、不要なテキストの削除、改行などテキストの乱れの修正、などが必要になります。
以下は修正例です。
修正ポイント①:タイトル
ブログと『食べログ』が同じだと「重複コンテンツ」と見なされる可能性があるので、できるだけ変更を加えます。
修正ポイント②:本文
『食べログ』取り込み時に、
・H2タグが先頭に表示される
・改行が乱れる
・画像のキャプションが下の方に羅列される
などが発生するため、修正します。
修正ポイント③:写真
ブログのアイキャッチ画像は『食べログ』に取り込まれないので、必要な場合は追加します。
また写真が意図しない順序に並んでしまう場合もあるので必要に応じて修正します。
今後の投稿方法について
現時点ではブログ関連知識や経験が不足しているため、『食べログ』連携の是非についての判断ができませんが、当初の方針通り、ブログの食事ネタ投稿は『食べログ』に連携して運用します。ブログ流入のリファーラルや流入キーワードなどが溜まって分析できるような時点で再度レポートします。
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